当日は、担当の方からDVDによる説明と、市場見学を行わせてもらった後、常務から市場における北海道の位置づけ等について説明をいただいた。
静岡市場の北海道産の青果物シェアは約3割で、出荷ベースで28年17300tで出荷率1位をキープしている。台風被害の影響で、キャベツ・馬鈴しょ等大型野菜が数量的には前年よりもかなり減っているが、金額では地元の静岡に次いで2位となり、約26億円となっており、収量減を単価でカバーしたのが昨年の実績とのこと。
品目別のシェアでは、玉ねぎの入荷は北海道の依存度が非常に高く、また、道内ほとんどの地域との取引があるが、中でも空知は、JAいわみざわ・南幌を中心に、玉ねぎ、キャベツ、大根、人参等で市場での評価も高く、重要な産地と位置づけている。
課題としては、輸送状況は年々向上しているものの、運転手等の人手不足の問題もあり(特にパレットの回収が難しいとのこと)、まだまだ夏場のキャベツ・白菜等は不足しているのが現状とのこと。
〇玉ねぎ、馬鈴薯の今年の生産者価格が非常に安くなっているが、今後の見通しはどうなのか?
●特に馬鈴薯は昨年が非常に不作であったため、平年と比べてもかなりの単価安の時期もあったが、本年10月頃から平年並みに落ち着いてきている。葉物野菜も昨年が高かった分、その反動が今年に来てしまい価格が低迷した時期もあったが、平年並みに戻りつつある。今後は、ホクレンでも出荷を抑制しながら価格誘導につなげていくと思われる。
○馬鈴薯のシロシストセンチュウの影響は?
●市場での主力である男爵・メークイーンは抵抗品種がないため、品薄になるなどかなりの影響が出ている。別の品種でカバーしようとしているが、知名度が低いため苦労しているのが現状。
○取扱いの出荷量は前年に決めるものなのか?
●その年に出荷会議を開き、産地のその年の作柄等や、面積・単収等で計算し出荷計画を立てて、それに沿って市場も販売計画を立て決めていく。
意見交換では、参加者からもたくさんの意見が出され、1時間半にわたり研修を行った。