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委員長・副委員長研修を実施


              福井県農業試験場前にて

 本連合の委員長・副委員長研修を、11月7.8.9日で各市町組織から23名の参加を得て実施した。
 今回の研修は、「コシヒカリ」発祥の地と言われる福井県の農業試験場を訪問し、研究員の方に『コシヒカリ』『いちほまれ』誕生の経緯などの説明をいただき、その後試験場内を視察させてもらった。

 『コシヒカリ』は1956年、当時の北陸地方の主力品種がいもち病に弱いという欠点があったため、いもち病に強い品種を相手に選び交配を繰返し、誕生させた。第2次世界大戦や福井大震災も乗り越え、「越の国(福井、石川、新潟)に光り輝く」として名付けられ、当初は背が高く倒れやすい、病気にも弱いとされていたが、栽培技術でカバーできるのと行き過ぎた多肥栽培もしなくなるのではとの考えで普及させていった。
 長所として広域の適用性、耐冷性、穂発芽しにくい等もあり、その後良い米が高く売れる時代になったことで作付が増えていった。79年に作付面積当時1位であった「日本晴」を抜いて全国1位になる。品種が出来て13年かけての日本一であった。
 2006年に作付面積過去最高を記録したのをピークに、その後は作付も年々減少している。日本人がお米を食べなくなってきていることは非常に残念であり、研究員の方も危機感を持って仕事を行っているとのこと。

 『いちほまれ』は、コシヒカリの短所の背が高く倒れやすい、いもち病に弱い、暑さに弱いことを克服するプロジェクトを立ち上げ、「てんこもり」と「イクヒカリ」を交配し、20万種の中から11年かけて誕生させた。
 その他、研究員の方の苦労話もあり、これから温暖化の厳しい条件が続く中、北海道の生産地としての重要度が増していると考えているとのことだった。
 研修はその他、白川郷や兼六園、永平寺、東尋坊などを視察し、参加者の親睦を深める機会となった。

  
             
研究員の説明の模様と施設の視察